シロエビ
富山県や県観光連盟が、ます寿しやホタルイカに続く県の名産品として売り出しに力を入れ始めると、刺身だけでなく、殻を使った加工品が続々と登場して来ます。今では県内のお土産品売場のかなりのスペースをシロエビが占めています。
そうなるともともと幻と言われていただけに限られた量しか漁れないものに市場が群がって、値がどんどん上がって、刺身だけでなく、かつては捨てられていた殻でさえ手に入りにくくなってしまいました。
そんなシロエビですが、少ない、高いだけでなく、実に旨いんです。甘エビや桜エビと比べても、臭みも少なく、淡泊で旨み成分が強く、しかもタウリンを豊富に含み、健康にもいいんです。これは僕自身が県の食品研究所で調べてもらった結果ですが、”シロエビ殻干し”が持つ旨み成分のアミノ酸は、煮干しやかつお節の3~5倍も含まれているそうです。
富山のラーメン屋としては、これを使わない手はないですよね。これまでうちが出している「白エビ塩らーめん」はあっさりした鶏ガラスープと合わせていましたが、東京ラーメンショー2012では、思いっきり濃厚な豚骨スープに合わせ、殻を100%ペースト状にして混ぜ込んでいます。旨いに決まっています。カラダにも優しいし。